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「里香と一緒だと幸せになれないって、どうして決めつけるの!? どうしてあいりの気持ちを聞いてくれないの!? どうして、どうしてあいりを嫌いになったのなら、もう二度と関わるなって、本気で拒絶してくれないの……っ!」
「ちがっ、あいりを嫌いになるなんてあり得ない!」
「なら、好き? 好きだよね? あいりのことが好きだから、この爪、赤くしてくれてるんだよね?」
里香さんの身体に乗り上げながら、左手の指を絡めるあいりさん。
耳まで顔を真っ赤にした里香さんが、観念したように「……すき」と零す。
「すき、あいりが、大好きだよ。大好きだから逃がしてあげなきゃって、考えて。けど、やっぱり、出来なかった」
ねえ、あいり。
里香さんがあいりさんの額に自身の額を当てる。
「アタシ、独占欲強いよ。あいりのこと、束縛して、自由になんてしてあげらないと思う」
「いいよ。いっぱい縛って。あいり、里香にだったらどれだけ縛られたって、嬉しいだけだもん」
互いに手を重ね、微笑み合う二人。
私はほっと胸に手をあて、
「和解、されたようですね」
感動にうっかり泣きそうになっていると、
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