新しい愛をはじめましょう

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「茉優を見つけた時、たしかに俺は恋に落ちた。二人で共に夫婦として、幸せを分けあっていけるのだと歓喜に震えた。それはもしかしたら、前世の"マオ"の魂がねねの魂に反応したのかもしれない。だが俺だって、思考もあれば感情もある。いくら前世の魂がねねを求めていようと、俺が関わっているのは茉優なんだ。いつまでも衝動で愛を捧げられるほど、俺は"優しい"男じゃない」  好きだ、茉優。  愛し気に瞳を緩めるマオの顔を、淡い暖色が優しく染める。 「人間だろうがあやかしだろうが、誰を相手にしても真摯であろうとする優しさも、自信がないゆえの謙虚さも、かと思えば夢中になると大胆なところだって、全部、俺が知る茉優の一部だ。茉優の優しさにつけこもうとするヤツがいるのなら、俺が阻もう。茉優のことは俺がめいっぱい愛するし、これからもっと沢山の感謝をいろんなヤツから貰っていくだろうから、きっと自信だってつくはずだ。大胆なところはそうだな、もっと俺が近づくことを許してもらえるのなら、俺にとってはありがたいご褒美だ」  マオはクツクツと喉を鳴らしながら、
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