前世と愛しい巡り合わせ

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「私達、どうにもお互いに勘違いばかりですね」 「これからはもっと言葉にしていくほうが良いってことか。茉優とこれまで以上に話が出来るなんて、楽しみで仕方ないな」  穏やかな夕暮れと、甘くほろ苦い口内に、紅茶の香り。  トクリトクリと鳴る心臓に満ちるのは、嬉しさと恥ずかしさと、胸の奥底で凍り付いていた寂しさを溶かす愛おしさ。  こんな優しい時を生み出してくれる彼に巡り合わせてくれてありがとう、と。 「私も、楽しみです」  はじめて、"ねね"に感謝した。
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