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「だってさぁ、仲良くしてたサブが条件満たしてさっさと転生しちまったんだもん、そりゃさみしくもなるわ」
「え、サブ先輩もういなくなっちゃったんですか?」
サブ先輩というのは、わたしがここに来てすぐの時にとてもお世話になった先輩だ。言わずもがな識別番号の頭は36。
「条件って何なんですかね」
「こればっかりはわかんないなー、条件満たした奴らは基本すぐ転生しちゃうし、残ってたとしても口外禁止って言われてるし」
「ニシさんにもわからないことってあるんですね」
「あるに決まってんじゃん。……ほい、ヨン、これアンタんとこのだよ」
「あ、はい」
ぽん、と投げられた約束を慌ててキャッチする。きいろ。友達との約束だ。
約束の色は大体決まっている。あかは恋人や大事なひととの約束。きいろは友達との約束。みどりは家族との約束。むらさきは会社や学校での約束。
ゆらりと揺れる色味で、前向きな約束か、そうじゃないかが分かる。
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