誕生日に誓う

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「おめでとうなら、お祝いしないとだけど…何でも完璧に持っていそうな人へのお祝いは迷うね」 「真理亜のリクエストでいいじゃない?」 「3人で買える金額でね」 そう言ってくれる友達に 「カードが嬉しかったからもうお祝いはもらったの。それより東京へ遊びに来てくれる方が嬉しいな。たまに東京でお買い物するでしょ?」 とお願いしてみる。 「セールが始まってるから近々行くつもりはしてるの」 「この様子じゃ、真理亜に連絡しても良さそうね」 「今日は短時間だから、東京でランチしようか?」 「そうしてくれると嬉しい」 そして、皆の初ボーナスの話や彼氏の話をほんの少し聞いたところで 「お話中失礼致します。真理亜様、皆様がお揃いでいらっしゃいます。李斗様はご挨拶で席を外せませんので私がお迎えに参りました」 「ありがとうございます、紺谷さん」 紺谷さんがお迎えに来てくれた。 「真理亜、そこは顎を上げて‘ありがと’って言うところじゃないの?」 「真理亜に出来るわけないわよ。工房でもいつも丁寧に話していたもの」 「でも次に会った時に出来てたら拍手してあげるね、真理亜」 口々に言いながら立ち上がった友達たちを見て紺谷さんが言った。 「真理亜様の愉快なお仲間たちですね?」
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