9人が本棚に入れています
本棚に追加
/10ページ
龍宮ハーレム✨😜✨💕
辺りはすっかり明るくなっていた。
もう夜が明けたのだろう。一気に虫や小鳥が騒ぎ出し、外が賑やかになっていく。
しかしボクはまだ微睡んでいる状態だ。昨夜は疲れているのに、なかなか寝つけなかった。
『ねえェ、チン太郎』
どこからか女の子がボクの名前を呼んでいる。可愛らしいアニメ声だ。
「ううゥン、あと五分だけ寝かしといてくれよ」
もう少し寝ていたい。
蝉の鳴き声が喧ましい。今日も暑くなりそうだ。
ここは都心から二時間弱の美浦半島の突端にある小さな漁村だ。
青く澄んだ海と山々に囲まれて自然環境に恵まれている。風光明媚といえば聞こえは良いが、ひと言で言えば田舎で何もない限界過疎地だ。
『ねえェ、チン太郎。一緒にお風呂へ入ろ』
女の子は甘えるように抱きついて無邪気な事を言ってくる。
「うゥン、チン太郎じゃないよ。真太郎だ。ボクの名前は」
この声はサファイアだろう。可愛らしい顔をしているクセにエッチで過激だ。
「起きろよォ」
しきりに呼びかけてくる。甘い吐息が艶めかしい。
「ううゥ」
ようやく目覚めたみたいだ。ヤケに目の前が眩しい。
「フフゥン、わかってるわよ。チン太郎」
青いメイド服を纏った美少女が妖しく瞳を輝かせた。まるで小悪魔のようだ。
「えッ?」
寝ているボクの上に四つん這いになって乗っかかってきた。
「フフゥン」
美少女は意味有りげに微笑んだ。
「なんだよ。暑いから離れろよ」
これ以上、身体が密着していると何かと都合が悪い。特に下半身に異常事態発生だ。
「もォ、チン太郎ッたらエッチねえェ。こっちの方はビンビンに起きてるクセに」
サファイアはボクの下腹部へ手を伸ばしてくる。あどけない顔をして、やることはベテランのセクシー女優のようだ。
「バカ。どこを触ってんだよ」
「フフゥン、もう我慢できないクセに」
まったくビッチ顔負けでえげつない。小悪魔みたいにイタズラッ娘だ。
「えッ? いやいや、よせよ。変な事をするのは」
「フフゥン、変なことじゃなくって、気持ち良いことしようよ。ねェ」
いきなり唇を接近させ口づけをしようとした。
「わッわァ、よしてくれ」
必死にボクは小悪魔の手を拒んだ。
「た、たッ助けてェ」
転がるように布団から逃げ出した。
最初のコメントを投稿しよう!