46人が本棚に入れています
本棚に追加
男が飛ばすやたらと鋭い視線。
気に入らないな。リラックスしないと、身体は思うようにうごかないよ。
男はすり足で、私との距離を詰めてくる。
閃光のようなサーベルの突き。
警棒で上からサーベルを叩くと同時に、一歩前に踏み出し、警棒で男のボディーを狙い振り抜く。
男は下がってかわす。
間髪を入れず、左斜め上から振り下ろされるサーベル。
下がってかわす。
更に、前に踏み出しながら、右斜め下からサーベルを振り抜いてくる。
これも、下がってかわし、右側に回るように動く。
男は追いかけるような感じで、踏み込んできて、サーベルの突きを叩き込んでくる。
半歩前に出ながら、警棒でサーベルを下に叩き落とす。
右腕で影を作り、左の蹴りをボディーに叩き込んだ。
男は苦悶の表情を浮かべ、慌てて下がるも、サーベルの刃先を、しっかりと私に向けていた。
私は微かな笑みを浮かべ、距離を一気に詰めると同時に、警棒を振り落とす。
男はサーベルを翳して、警棒の一撃を止める。
サーベルを押す感じで下がる。
同時に男の私のボディーを狙った蹴り脚の膝の辺りを、警棒で叩きのめす。
男はガクリと崩れ落ち、左膝を地に着ける。
男は顔を上げ私を睨む。
瞬時に伸びてくる右腕。
腹を貫くかのように伸びてくるサーベル。
警棒を上から叩きつけ、サーベルを折る。
折れたサーベルの破片が舞い上がると同時に、男の側頭部に左の蹴りを叩き込む。
男は四つん這いになり項垂れる。
男の頭に容赦なく警棒を打ち下ろす。
頭から鮮血を飛び散らせて、男はバッタリと倒れ込んだ。
回転をしながら宙に舞ったサーベルの破片が、地面に突き刺さる。
最初のコメントを投稿しよう!