寂しがり屋の猫は今日も主人の帰りを待っている(凪、成長したんです)

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「!お帰りなさい!」 と玄関まで行って出迎え、笑う。 「ただいまなっちゃんん〜〜!」 と抱きつくはるちゃん。旭はまだっぽい。 ……ぐぢゅっ 「はるちゃん、また匂い」 とぷくっと膨れる。 「ええっ、してる…?極力女とは関わってないんだけど…、ごめんねなっちゃん。嫌だよね」 と屈んで俺を心配そうに見る。 「………嫌、とっても。」 「…ん〜…マーキングする?」 と困った様に笑う。違う、困らせたいわけじゃない。 「……する」 ベッドで抱きついて、俺は擦り付く。キスしたり、舐めたり…、マーキング大好き。 「なっちゃんごめんね。俺もお仕事しなきゃいけないから…」 「わかってるよ。大丈夫」 と俺は笑う。 「……、なっちゃん本当は学校通いたいんだよね?」 と急に言って来る。 「!な、なんで…」 「いつもお勉強楽しそうにしてるし、俺は良いと思うけど…旭が許してくれないんだよね」 と頭をぽんぽん撫でられる。 「……うん。信用されてない、のかな…」 と自分で言って目元がじわっとなる。 「それは違うよなっちゃん。旭はなっちゃんが世界で1番大切だからどこにも行かせたくないし、他の人に触れさせたくないんだよ」 と言われて胸が軽くなる。 「……ねえ遥?黙って聞いてれば余計な事ぺらぺらと…」 とドアが開いて旭が入ってきた。 「!旭!」 「……聞かれちゃった」 「はぁ…、うん。そうだよ凪。俺は凪が世界で1番大切だからどこにも行かせたくないし、だからって自由にさせたくないわけじゃないんだ。……学校、行ってみる?」 と笑う。それは根気負けしたような、どこか優しい笑顔だ。 「本当…!行くっ、行ってみたい!」 と俺は喜ぶ。 「良かったねなっちゃん」 とはるちゃんも笑った。 「……でも凪」 「?」 「朝、嘘ついたの?駄目って言ってるでしょ?俺、怒りたくないんだけどなぁ…」 と俺の手を引っ張って、抱きしめ、キスをする。ぐぢゅってしない。旭の匂いのまま、えへへ…、えへ。嬉しい…、
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