101人が本棚に入れています
本棚に追加
「!お帰りなさい!」
と玄関まで行って出迎え、笑う。
「ただいまなっちゃんん〜〜!」
と抱きつくはるちゃん。旭はまだっぽい。
……ぐぢゅっ
「はるちゃん、また匂い」
とぷくっと膨れる。
「ええっ、してる…?極力女とは関わってないんだけど…、ごめんねなっちゃん。嫌だよね」
と屈んで俺を心配そうに見る。
「………嫌、とっても。」
「…ん〜…マーキングする?」
と困った様に笑う。違う、困らせたいわけじゃない。
「……する」
ベッドで抱きついて、俺は擦り付く。キスしたり、舐めたり…、マーキング大好き。
「なっちゃんごめんね。俺もお仕事しなきゃいけないから…」
「わかってるよ。大丈夫」
と俺は笑う。
「……、なっちゃん本当は学校通いたいんだよね?」
と急に言って来る。
「!な、なんで…」
「いつもお勉強楽しそうにしてるし、俺は良いと思うけど…旭が許してくれないんだよね」
と頭をぽんぽん撫でられる。
「……うん。信用されてない、のかな…」
と自分で言って目元がじわっとなる。
「それは違うよなっちゃん。旭はなっちゃんが世界で1番大切だからどこにも行かせたくないし、他の人に触れさせたくないんだよ」
と言われて胸が軽くなる。
「……ねえ遥?黙って聞いてれば余計な事ぺらぺらと…」
とドアが開いて旭が入ってきた。
「!旭!」
「……聞かれちゃった」
「はぁ…、うん。そうだよ凪。俺は凪が世界で1番大切だからどこにも行かせたくないし、だからって自由にさせたくないわけじゃないんだ。……学校、行ってみる?」
と笑う。それは根気負けしたような、どこか優しい笑顔だ。
「本当…!行くっ、行ってみたい!」
と俺は喜ぶ。
「良かったねなっちゃん」
とはるちゃんも笑った。
「……でも凪」
「?」
「朝、嘘ついたの?駄目って言ってるでしょ?俺、怒りたくないんだけどなぁ…」
と俺の手を引っ張って、抱きしめ、キスをする。ぐぢゅってしない。旭の匂いのまま、えへへ…、えへ。嬉しい…、
最初のコメントを投稿しよう!