101人が本棚に入れています
本棚に追加
~凪side ~
今日から学校。
「そっそれじゃあ行ってきます!」
と校門の前で送ってくれた2人に言う。
「何かあったら連絡してね?」
と笑う旭。
「うん!」
「楽しんでね」
と頭を撫でてくれるはるちゃん。
「うん、ばいばい!」
と俺は学校の中に入った。わああ、たくさん動物いる…!
えっとまずは職員室、だよね!
と学校のパンフレットを見ながら職員室に行った。
「えっと…のっくしてから…」
俺は扉をノックして、開けた。
「あの…今日転校して来た凪、です…」
内心びくびく。
「ああ!入っておいで!」
と声をかけられた。や、優しそう…
「初めまして凪君、僕は君のクラスの担任の小田だよ。よろしくね」
と頭を撫でられる。人間だ。
「よろっ、よろ、しくお願いします」
と俺も頭を下げた。これから1年お世話になるんだから礼儀正しくしないと…!
「うちのクラスに猫はいないんだけど、仲良くやれると思うから安心してね」
「は、はい…」
教材をたくさん貰って俺は先生と教室に向かった。
「た、田沼凪です…、よろぢ、よろしくお願いします…」
とお辞儀した。拍手がぱちぱち響いて、俺は案内された席に座った。一時限目はなんなんだろう…、は、話しかける…?
「……」
無理だよぉおお…、旭ぃ…どうしよぉ〜…
「凪…くん?」
と声がして俺は顔を上げる。
「はっはひ!」
ひ、人見知りしてちゃダメだ…!
「俺は滝口亜紀、よろしくね」
と隣の人が話しかけてくれる。
「た、きぐちさん、よろしくおねがいします…」
「亜紀でいいよ?」
「!あ、亜紀、くん…」
「うん」
と笑った。
「凪、一限目は国語。教科書ある?」
「……ないかも」
と貰った教科書を見てないことに気がつく。
「どうしよう…」
「俺の見せてあげる。」
と机をくっつけた。
「あ、ありがとう亜紀くん」
と言って笑うと頭を撫でられた。
最初のコメントを投稿しよう!