第1幕    永遠の彼

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ピチチ…ー 「ん…」 鳥のさえずりで私は目を覚ました。 今日は日曜日。 拓海も今日は仕事が休みだ。 天気もいいみたいだし、どこかへ出掛けようかな… そう思ってベッドの横を見ると、いるはずの拓海はいなかった。 「拓海、起きたんだ?」 私は起き上がって部屋のドアを開け、リビングへ入った。 「拓海おはよーっ」 だが、彼はいなかった。 「?」 何となく気配を感じなかった。 (買い物にでも行ったかな?) ま、いいや、と思った時、外が何やら騒がしいことに気が付いた。 「何?」 シャッとカーテンを開き窓を開けると、少し遠くの方で噴煙があがっているのが見えた。 「何あれ…」 急いでリモコンを手に取り、テレビのニュースを付けた。 すると、そこには… 私のよく知っている人物の名と顔が映し出されていた…
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