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隣に膝をついて覗き込み、侑くんは手を伸ばしてわたしのそこを摘んでくりくりと捏ねた。…あ、ぁ。陽くんの、目の前で。…そんな。
「いや、ぁん。…やめてぇ…」
高校のときのグループの友達。今まで、あれのときも何回かそういえばいるな。とうっすら認識してた。だけど、あんな風に三年間一緒に楽しく遊んで笑ったりしてたのに。こんなことわたしにしてるって、深く考えたくない。
それで目を合わせないで知らないふりしてた。だけど、こんな状況で顔を突き合わせたら。見ないふりはもうできない。
侑くんの方はまるでこだわりなく、楽しそうにわたしのそこを遠慮なく注視して指で弄ぶように悪戯を続けてる。
「だりあのここ、もう何度も入ってるけど。こうやって明るいとこでまじまじじっくり見るの初めてかも。…楽しみだなぁ、お前本当にど助平で中気持ちいいから。本当に好きなだけ今日は独り占めしていいんだ?」
その台詞の意味が理解できず唖然としてるわたしには構わず、陽くんは平然とわたしの両脚を抑えて侑くんに自由にさせながら答えた。
「うん。いいよ、お前の気が済むまで可愛がってやって。こいつ最近発情が過ぎてさ。普通に乱交してるだけじゃ不満らしいんだよ。あのメンバーと外で顔合わせるとどこでも構わずちょっかいかけてさ。やってやって、ってねだって辺り構わず迷惑かけてるみたいだから。…もっと沢山発散させてやらないと」
あまりのことに言葉を失うわたし。何言ってんの?この人。
陽くんもだけど、こいつもわたしの表情になんか見向きもしない。指を出し入れして濡れた音を派手に立てながら、わたしのそこだけに視線を集中させて侑くんはにやけた声でその台詞に応じた。
「まじか。…誘いかけられたそいつ、偉いな。俺ならそれがどこでも迷わず脱がせてやっちゃう。だって、だりあだよ?こんな可愛い綺麗な顔してあそこ抜群の具合の良さじゃん。発情した顔して腰振ってきたら多分、道の真ん中でも突っ込んじゃう…」
「馬鹿、それじゃ示しがつかないだろ。だからこうやって、部屋でやらせることにしたんだよ。…だりあ、お前のお行儀があんまり悪いから。お仕置きも兼ねて、ときどきこの部屋に一人ずつメンバーを呼び込むことにしたよ。乱交とは別に」
もう駄目、俺めっちゃ興奮しちゃって。と呟きながら服を下ろし始めた侑くんに向かってがっつくなよ。と声をかけてから陽くんは立ち上がった。両脚から手は離れたけど閉じる気力も出ない。中にぐい、と侑くんのを押し込まれながら乾いた目で見上げるわたしに、彼は冷たい顔つきで上から言い渡した。
「こいつを俺だと思って、何でも言うことを聞くように。反抗したり素直じゃなかったりしたらもっとお仕置きが酷くなるぞ。…おい、お前も。頭に血が昇って興奮し過ぎるなよ。くれぐれも痛い目に遭わせたり怖がらせるな。あとで酷いぞ」
侑くんは既に腰を激しく前後させながら乱れる呼吸混じりに言い返す。
「わか、ってる、よ。…気持ちよく、させろ。…だろ?…縛るのはあり?道具は持ち込みOK?」
「痛くない程度なら。終わったらちゃんと解いてやって。道具はものによる。苦しいのと痛いのと跡が残るのは駄目」
抑えきれなくなって甘い声を漏らすわたし。侑くんは身体を上下させながら興奮を抑えかねた声で呻くように答えた。
「鞭とか蝋燭とかそんなんさすがに持ってねーよ。…普通に、バイブとか。…ローター?」
「許可。…動画撮って、あとで送って」
「りょ」
彼の姿が消えて、玄関の閉じる音がした。侑くんに預けてた自分の鍵を持って出て行った。ってことを知ったのは全てあとになってからだ。
その間も侑くんは全く休まずわたしを責め続けてた。堪えきれなくなって声を上げ、思わず腰を違うわたしにのしかかり笑いを含んだ声で囁きかけてくる。…初めて友達を、怖い。と思った。
「さ。…邪魔者は消えた。みんなでお前を交替でやるのも好きだけど。正直こうやって二人きりになりたかったんだよなぁ、中学のときからさ。…今夜は楽しもうぜ。お前を好きなようにしていいって。飼い主から正式に許可が下りたからな」
これってもしかして地獄なんじゃないか。とわたしはじわじわと追い詰められた今になって初めてそう考えた。
これまでの月に一度程度の『あれ』に加えて、うちの鍵を預けられた男が不定期に家を尋ねてくるようになった。
陽くんが先に訪問してきて中から別の男を招き入れたのは最初のあのときだけ。次からは単に事前にLINEで日付と時間が知らされてくる。
その日時にわたしは部屋で、よく知らない人が鍵を開けて入ってくるのを待っていなきゃならない。それが誰かも知らないままに、ランダムに訪れてくるその人に仕方なく身を任せた。
抵抗したり嫌だ、と言い張ったりすればもっと手酷いお仕置きが待っている、と陽くんに脅かされて。
「やっぱり、どうしてもだりあと二人きりでやりたいって言い出すやつがいるんだよ。ずっと宥めて抑えてきたけど。だんだんそういう声が大きくなってきてさ」
わたしがど助平の淫乱で誰ともところ構わずやりたがるからその罰だ、って侑くんには説明してた気がするけど。翌日改めて顔を合わせた陽くんはまるで悪びれずけろりとそんな風にわたしに言ってのけた。
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