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「う、ふぅ。はぁ、はぁ、あぁ……」
「少し、休もうか」
胸を大きく上下させる亜希に、啓は飲み物を与えた。
グラスに口をつけ、亜希は啓にそっと話した。
「僕、こんなに気持ちいいの、初めてです」
これまでいろんな男たちに抱かれたが、前戯で達したのは初めてだ。
「ごめんなさい。ベッド、少し汚れました」
「シーツを洗えば、済む話だ。大丈夫だよ」
それより、と啓も亜希に声を掛けた。
「どうするかな? 亜希がもう疲れたのなら、これで止めてもいいが」
そんな言葉に、亜希は頬を染め、うつむき加減で。
小さな声で、答えた。
「啓さんが、よければ。……最後まで」
その仕草に、啓は胸をかきむしられるような感覚を覚えた。
愛らしい、健気、殊勝。
そんな言葉が頭をよぎったが、それを上回る官能も、彼から感じていた。
「じゃあ、もう一度横になって」
我知らず、声がかすれる。
素直に従う亜希に、啓は被さっていった。
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