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私には、お父さんがいない。
今はお母さんと二人でここに住んでいる。
片親ってだけで、いじめられるなんて思ってなかった。
でも、中学生になって、親友もできて…
彼氏もできた。生まれて始めて、当然、お母さんにも秘密だし、親友のここみ以外には誰にも言ってない。
毎日が幸せだった。
はずだった。
気がついた頃にはもう遅かった。
私の彼氏はここみに奪われていた。
許せない、悔しい、悲しい。いろんな気持ちが入り混じって、何も感じなかった。
今思えば、呆れていたのかもしれない。
…いつからか、私は学校に行けなくなった。
なのに毎日、ここみは家に来る。
何がしたいんだろう。そう思って、聞いてみた。
「…つくづく、バカな女。最初からあんたのことが嫌いだったの。
だから、嫌がらせをして学校にこさせないように色々手をまわしたわ。
なのにあんたは気づかないからわかりやすいように、私があんたの彼氏に告白してやったわ。そしたら、いいよ。っていうもんだから笑っちゃった。元々、飽きられていたのね。
"無様"」
あなた「…ッ」
ここみ「…その様子じゃ、私に嫌われたことに不満を持ってるようね。」
あなた「…ゎ私が何をしたって言うの?」
「あなたの性格から全部気に食わないのよ。何も知らない純粋な目で私を見て、私の好きなひとさえもとっていく。許せないし、許さない。
悪いのはあなたなのに、その目で見られたら何もする気が起きなくなる、許そうと思ってしまう私が出てきてしまう。」
そんなあなたが
大嫌いよ。
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