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サイズの問題※
たっぷりの潤滑剤が良い仕事をしたのか、甘い匂いを漂わせながらグチグチと粘着質な音を響かせて、僕をギチギチにいっぱいにしながらバートのそれは後ろから僕を犯した。
征服するという表現がふさわしいのは、僕達の種族の違いのせいなんだろうか。明らかに華奢なオオヤマネコ族の僕と、虎族のバートじゃ体格差が有りすぎるんだ。
とは言え、こんな時のサイズの違いは、僕を甘やかに追い立てるだけで、僕は馬鹿みたいによがってしまった。大きなバートの身体に抱き込まれると、小柄だからって馬鹿にされないように気勢を張る癖も忘れてしまって、只々バートに甘えてしまう。
大きな手で胸を撫でられて、案外大きさの割に器用な指先でぎゅっと胸の先を摘まれて愛撫されると、ビクビクと仰反ることしかできない。
「ウッ、締めすぎ…、パトリック。気持ちいいよ。は、はぁ…。」
興奮したバートの切羽詰まった言葉が耳元で囁かれたら、やっぱりゾクゾクして我慢なんて出来ない。僕は呻きながらバートに懇願していた。
「こすって、もっと中擦ってぇ。」
言い終わる前に、バートが膝立ちで僕の腰を掴んで、ゆっくりと責め始めた。僕は速く動かれて訳がわからなくなるのもあれだけど、ゆっくりとねちっこいのも嫌いじゃない。もどかしい様な、終わりのない緩やかな快感が永遠に通づく様で、でもふとした瞬間に突然弾ける気持ち良さは格別だった。
じわじわとバートが僕の奥へと入って来て、もう無理だと思うと動かないで荒い息遣いで耐えている様だった。
「パトリックの中、もっと奥までしても良いか…?」
僕はドキドキとその言葉の意味を考えた。ぼんやりと蕩けた意識の中にも、その言葉の答えは浮かび上がって来た。兄の部屋から見つけた本に載っていた性技のアレをするのだろうか。
僕が呻く様に返事をすると、バートは僕の奥を征服し始めた。ゆっくりだけど確実に奥へと動くバートのそれが嵌まり込むと、僕はビリビリと尻尾まで毛を逆立てながら嬌声を上げた。
ああ、何これ…。変な汗が出るのを感じながらも、僕のお腹はキュンと締め付けられて、バートが突く度に目の前がチカチカした。苦しい様な、気持ちいい様な、もうどうしようも無い快感に、ゴロゴロ喉を鳴らしてうめけば、バートは僕の肩を甘噛みして苦しげにやっぱり呻いた。
「もう、無理だっ!」
そうバートが言うと、さっきより速く突き入れられて、僕は悲鳴を上げながら高みから堕ちていった。僕自身から何か噴き出したのも分かったけれど、それに構えるはずもなくて僕はすっかり経験のない快楽で跳んでしまった。
僕のお尻にビタビタと打ち付ける、止まらないバートの腰がようやく収束したのは随分経ってからだった。僕は微かに呻きながら、バートの飛沫をぐったりとした身体にたっぷり受け取った。
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