Prologue

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 『ぼくとけっこんしてください』  幼い男の子が私にそう言った。  異国の人だろうか。  髪が銀髪で瞳も髪の色と似ていてとても日本人とは思えなかった。  返事はYESだったのかNOだったのかはわからない。  それはフラッシュバックするように時々その男の子が泣きそうな顔で目の前にいる、というよりは自分の上にいるみたいだ。  男の子の顔が横から覗いているみたいだからだ。  何を言っているのか聞こえなくて揺すっているようにも見える。  私に何かあったのだろうか。
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