君が目覚めるまで

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式のあとはクラスで最後のHR 一人一人、みんなに向けて一言、言っていった。 俺の番、何言おうかな。 そう悩んでいるとあっという間に俺の番が回ってきた。 「・・・」 立ったはいいものの、何言えばいいんだ。 「えーっ・・・。まず、先生に。かすみの分の卒業証書ありがとうございます。かすみが卒業できるのが謎ですけどw。次にクラスのみんなに、かすみのお見舞い、ありがと。かすみが事故にあってからすごく落ち込んでたし、不安もあった。今も不安だらけだし。でも、俺を遊びに誘ってくれたり、推薦で合格しとけってアドバイスくれたり、色々手伝ってくれてすげー助かった。このクラスで良かったよ。」 何言ったらいいかわかんなかったから、素直な気持ちを話すことにした。それが一番だし。 事実、クラスのみんなには助けてもらったわけだしな。 全員、一言言い終えてラストは担任の先生 担任「まず、柳が卒業できたのは毎回のテストで学年1位。それに加え、3年間の勉強が既に終わってたからだ。個人で勉強したからなとも言えんが、テストでそれが証明されてる。あとは、退学にするより卒業の方が柳のためになると思ったからな。」 みんなが納得する理由すぎるだろw 多分、このクラス全員が柳の卒業に賛成するだろう。 このクラスのみんなは、柳に勉強教えてもらったからな。 担任「さて、こっからは君達に向けてだ。これから先は自分が作っていく道です。それがどんな道であろうと君達の作る道です。つまづいた時、悩み事ができた時、何時でも連絡してきなさい。先生はあなた方の味方です。君達より数年早く生まれて生きている人です。先生の経験が役立つならいくらでも協力しますからね。それと、たまは顔見せに来てください。結婚式に呼んでくれてもいいですよ。」 今思うと、いい担任だよな。 HRが終わったら、みんなで写真撮って 名残惜しく感じながらも、ゆっくり帰った。
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