精巧緻密な機械

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「今度はともだちロボットを作ろう!  過去の良い思い出だけを注入すれば、  きっとすごい善良な、いいともだちになると思うんだ!」    そういうワケで今度のロボットには、  ふたりはいい思い出だけを抽出し、動力源とした。 「さらに今回のロボットは技術の粋を集めた、  メンテナンスフリー仕様にしよう!  頑丈で力強いロボットにしよう!」  そして博士はとてつもないロボットを作ってしまった。  メンテナンスフリーはもちろん、空を飛び、  あらゆる銃弾を跳ね返し、なんと核まで発射できる。  最高の友達としてはオーバースペックだ。  攻撃?もちろんそんなことしませんよと完成したロボットは言った。  人間の良い過去だけを動力源にしている。ふたりは大喜び。  予想通りの発言だった。 「まずは飛んで見せましょう」とロボットは言った。
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