寂しい、、と思う

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あれから、光都くんは大学生が終わると家に寄ってから 自宅に帰るという生活を送っていた。 「聡太さん!聡太さん!こんなところで寝るなよ。」 俺はどうやら、床で寝ていたみたいだ。 「うぅーーん。。もうちょっと、、」 無理だ、、。瞼が全然開かない。ここ最近は仕事も忙しくて寝不足の日々だった。せっかく光都くんが来てくれても俺は職場で仕事。 毎日毎日、お疲れ様。今日も遅くまで仕事、頑張れよな。無理すんなよ。飯作っとくから食えよ。 と送られてくるメッセージに励まされながらなんとか乗り切った。そして、家につくなり、床で寝てしまったみたいだ。 「まあ、聡太さん、頑張ったんだもな。お疲れ様。 次は俺のこと構ってくれよな、、。」 俺の頭をなで、ブランケットをかけながら ぼそっと呟いた。 「も、もう、、!何いってんのさ!! あー、恥ずかしい、光都くんってそんなこと言うキャラだったの!?」 「っっは!?お、起きてたのかよ!!寝ろっ! もっかい寝て忘れろ!!」 ぷっ、、。焦ってる。 いいなぁ、こんな表情で拗ねるんだなぁ。 小さい頃から見てきたけど、やっぱりどこか違う表情にみえた。 告白されてから、光都くんのことを一人の男として見てみようと思って、なんとか意識して観察をしてみた。 俺を起こすときの顔、ご飯を作るときの顔、おかえりって迎える時の顔、ちょっと意地悪な顔、そして拗ねる顔。 今までは、かわいい子供だったのが 意識するだけでちゃんと大学生で大人に見えてくる。 だって、その表情の全てに俺への好きって気持ちが現れているから。 それに、俺が気付いてしまったから仕方ない。 俺は、些細な表情の変化でさえもっとみたい!知りたい。好きになりたいなって思うんだ。 「もう、ぐっすり寝たからもう元気だよ。残念ながら、もう眠くありませーん!それより、久しぶりにちゃんと会えたね光都くん。」 すると、ちょっと頬を染めて耳もほのかに色づいた光都くんはが俯いて、言った。 「なぁ、会いたいって思ってくれた? 俺は、聡太さんが帰ってこなくて心配だったし、すごく会いたかった。」 「っっ、、。う、うん。なんか、俺のことそんなに好きなんだね、、。」 すると、ぷっと吹き出した光都くんに 俺はなんで笑ってるのか分からなかった。 「え、えっと、、。なんで光都くんは笑ってるの?」 すると光都くんは俺を腕の中に閉じ込めて 「だってさ、俺のこと好きなんだね、、ってしみじみした雰囲気で言われるし、なんで今の場面でそこ再確認すんだよ」 うーん。光都くんのツボはよく分からないけど なぜか嬉しそうに笑う光都くんに、俺は胸が高鳴った。 だけど、まだまだ光都くんのアプローチは序の口だったんだと思い知るのだ。
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