ひどいアイツが好き

バレンタイン

お正月も終わり、2月半ば。

「ただいまー。」

ガチャっと家の扉を開けると、机の上に
箱が置いてある。

なんだろう。というか、置いていったのは光都くんしかいないよね。

うちの合鍵もってるの、光都くんたけだもん。

机の上には箱と手紙

『おかえり。聡太さん。今日はバレンタインの日だよ。いつも仕事頑張ってる聡太さんも、家のお風呂では歌を歌ってしまう聡太さんも、スーツで仕事に行くかっこいい聡太さんも、ご飯を美味しいって言ってくれる聡太さんも全部大好きだよ。俺が初めて好きな人に渡すチョコレート、受け取ってね。
光都』

不覚にも涙がでそうだった。
俺の頑張っている姿も、リラックスしてるときの姿も全部好きって言われているんだ。

今まで、そんなこと言われたことないよ。

頑張っている自分は嫌いじゃない。何かのために自分の本当の部分を隠して仕事用の顔をつくっていくことは、すごく大切なことだと思う。けど、それは自分の一側面なんだ。

隠している本当の部分も、ずっと見てきたのは光都くんなんだよなぁ。

どうしよう、、。結構恥ずかしくなってきたし
心臓がさっきからうるさい。

あぁ。おれは光都くんを好きになり始めているんだろう。

更新が、遅れてすみません。
3月になりましたが、バレンタインのお話です。机においていったチョコレートですが、光都くんはどこにいるのでしょうか。
次は光都くんちゃんと出てきます。