天井のしずく

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天井のしずく

ポタっ 「あっ、冷たい!」 幸子は何やら頭の上に冷たいものを感じた。 そうか、湯船に浸かったまま居眠りをしてしまったんだ。 ちょっと温めになったになった湯船からでて、 熱めのシャワーにかかり、慌てて浴室を出た。 仕事の疲れか、気持ち良く居眠りをしてしまった。 「危ない危ない」 幸子は冷蔵庫から缶ビールを出し、グビグビと美味しそうに飲み、 寝室に行き、直ぐにぐっすり眠ってしまった。 翌朝、目が覚めると何となく昨日湯船でポタっと落ちて来た時のしずくの感覚が残っている。 何とも気分が優れず、今日は、仕事を休むことにした。 何をする気にもなれず、ボーっとして一日を過ごした。 食事もとらず、ゴロゴロしていたが、夕方になりとにかく風呂に入った。 知らないうちに、又居眠りをしていた。 ポタっ 「あっ、冷たい!」目が覚めた。 慌てて浴室を出た。カレンダーを見ると昨日のままだった。 頭に落ちて来たしずくの感覚も無くなっていた。
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