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読み終えた俺の頬には、涙がつたっていた。
“志緖さんは、俺とことを考えてくれていた!”
この事実だけで充分だった。
この先、
一生、
俺のことを思い出すことがないかもしれない…。
でも、この手紙には、
“見ていて欲しい”
と書いてあった……。
今の現状を考えれば……、この手紙は、意味をなさないのかもしれない…。
でも……。
俺の気持ちは、変わらない……。
どんな志緒さんでも、志緒さんなんだ!
俺を知らない志緒さんになっていても……。
俺の気持ちは、決まった…。
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