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有吉弘行氏の辞める時期こそは分からないが、辞める理由が分かりそうな気がする。
毒舌を売りにするタレントにとって、今の時代程やりづらいものはないと思う。
今の視聴者は言葉の表面しか受け取らず、裏に隠された親しみや愛ゆえからくるものからというのを自ら理解しようとはしない。
だからこそ、ちょっとでも語気を強めて言えばSNSの俎上にあげられるのは時間の問題である。
そんな流れを有吉弘行氏はどんなふうに感じているのであろうか。
有吉氏と言えば、猿岩石のブレイクから一気にどん底まで落ち、雌伏の時を経てお喋りクソ野郎発言で一気に復活したイメージがある。
その復活後というものの、地獄を見てきた芸能人という免罪符を武器にちょっと浮ついた気持ちになっている芸能人をバッサリと斬ってきた。
毒舌というキャラクターは、才色兼備の美男美女には最も向かないキャラクターである。
その人自身のルックスや過去に同情出来る特徴が無い限りは批判の嵐にさらされる。
例えその毒舌が的を射た発言であったとしても、多数派の妬み嫉みにより追いやられてしまう。
その点、有吉氏は天国と地獄を見てきた芸能人と言う特徴を手土産に批判にさらされる事はなかった。
がしかし、今となってはいくつもの番組で安定したMCを見せてくれる彼。
地獄を見てきたと言う事実に馴染みのない若者も増えてきた事もあり、徐々に言われようのない批判に晒されていくであろう。
でも、有吉氏はそれがピークに達した時にテレビという世界を捨てる気がしてならない。
過去の地獄から学び、蓄えもあるだろうしいざと言う時は嫁さんにバトンタッチすれば良い。
そして、引退の理由にこんな事を言いそうである。
「毒舌だと分からないバカが増えてきて、窮屈になってきた」
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