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私はその後ろ姿を見送ることしかできず、その場からしばらく動けずにいた。
先ほどのことをゆっくりと思い出してみる。
『俺の気持ち』とは一体何だろうか。
第二ボタンを渡してくるくらいだから、私のことを好きだと思ってくれているのだろうか。
あれは告白だったのだろうか。
でも竹内くんが私を……?
嘘でしょ?
あの美少女は彼女じゃなかったの?
本当に?
私は竹内くんのことをどう思ってる?
ただの後輩?
かっこいいし可愛いし、優しくて礼儀正しくて素敵だとは思う。
でも、私は竹内くんのことを……好き……なんだろうか?
答えが出なくて、結局返事もしないまま私の高校生活は幕を閉じた。
これが私の、甘酸っぱくて少し苦い高校生活の思い出。
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