8人が本棚に入れています
本棚に追加
そこかしこで、色々なお茶を楽しむ姿があった。
「さー、本日は週一のお茶会の日ですが、あくまでブレイコウですから、お楽しみください」
サヤカの母の順子が、一応の挨拶をした。
すると男はサヤカの方に顔を向けて会釈すると、やってきた。
どうやら他のメンバーから、サヤカたちのことを聞いたようだ。
男はミカの前に来ると、にこやかに、
「初めまして、法学部二年のモトヤです。どうぞ宜しく」
「こちらこそ。茶道部といっても部活なんで、ただただ楽しんでもらったらいいですから」
「はい、ありがとうございます」
すると副部長のレイが、
「例えば茶碗をくるりと回すやり方も、慣れない内は両手で静かに回してもいいのです」
最初のコメントを投稿しよう!