8人が本棚に入れています
本棚に追加
この日は新月で、特に夜は暗かった。
さらに、この日は土曜日で、レイの誕生日ということもあり、プチ・パーティーのためにサヤカが来ていた。
まずはショートケーキを食べると、缶ビールを飲みながらサヤカが、
「きょうの特別部活の時、モトヤの後ろにいたのはチカコだったでしょう」
「ええ多分。それが何か?」
「あんな時に、オパールをもらったとか言うなんて、ヤバイと思わなかったのかしら‥‥」
「それより、ねぇ、あのモトヤが言ってた、胸の手のコト、気にならない?」
「なることはなるけど‥‥だからって、どうにもならないじゃん」
「今日は新月。彼のマンションの裏から覗いても、見付かりにくいでしょ」
「えっ、マジで?」
最初のコメントを投稿しよう!