弐
8/8
読書設定
目次
前へ
/
16ページ
次へ
——その夜、ふたり揃って風邪をひいた。 楽しみにしていた紅葉狩りは一瞬で終了。 だが、ふたりで眺めた
紅葉
(
もみぢ
)
の重ね葉のごとく、仲良く
褥
(
しとね
)
を並べて看病された。 何のために大津までやって来たのか……情けないこと、この上ない。 しかし、これはこれで、折に触れては、ふたりの間で幾度も話題にのぼることになる、口惜しくも甘い、貴重な思い出となったのだ。 【了】
/
16ページ
最初のコメントを投稿しよう!
28人が本棚に入れています
本棚に追加
広告非表示!エブリスタEXはこちら>>
前ページへ
次ページへ
スターで応援
392(あなた 0)
小さく
文字
15
大きく
狭く
行間
1.8
広く
白
黒
クリーム
ゴシック体
明朝体
まとめてページ表示
指定なし
5ページ表示
10ページ表示
15ページ表示
ページコメント表示
ページスタンプ表示
最後に読んだページを自動で保存
最初のコメントを投稿しよう!