0人が本棚に入れています
本棚に追加
「やあ光!」
昔の俺や月に似た小さい、どこか懐かしい白兎のような子がが話しかけてくる。
「また…月を苦しめちゃった!」
苦笑いしながら彼に話しかける。上手く笑えてると思ったけど、彼はとても辛そうな表情になる
どうも今日は何もかも上手くいかない。
「それでも皆と処刑人である月も全部助けたいんでしょ?」
本当は、罪悪感や責任で押し潰されそうで…それでも動かないと皆は救えない
何も覚えてない月が羨ましくなってしまう……そんな気持ちを振り払い笑顔をつくる。
「うん!当たり前だよ!だって皆の事も月の事も大好きだから!」
「光、辛かったらちゃんと誰かに相談しないと!光は昔から自分の感情にすぐ蓋をするんだから」
どこか心配そうな顔をした彼は小さい手で俺の手を握る。心配させてしまったと手を握り返し、安心させるように、できるだけ満面な笑みを浮かべる
「大丈夫!皆は俺が助けるからまかせてよ!『満輝』!!」
その言葉と同時に世界は崩壊していき、現実に戻されていく。夢から醒めていく感覚に襲われていく中
「光は1人じゃないからね!」
満輝の言葉が木霊した
最初のコメントを投稿しよう!