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光と月
〈月side〉
夏休み、蝉の声が頭に響く真夏の暑い昼下がり
神琴さんにいつものように事務会計の作業を押し付けられ、俺はその作業をする為
生徒会室で黙々とパソコンのキーボードを打ち込んでいた。
その横では光がきらきらと目を輝かせながら俺を真っ直ぐな目で見て話しかけてくる。
「1度でいいから月の本気見せてよ!」
「……」
夏希 光は小さい頃同じ施設にいた唯一俺を避けない子で、訳あって離れていたけど今は何の縁か同じ学園で同室になっている。
良い話に聞こえるけど、それとこれとは話は別
今は普通に煩い…作業の邪魔すぎてこれ以上無視しても意味が無い…観念して話かける。
「…やらない…なんで着いてきたの…」
「ねーえ!!授業じゃなくても俺の箱庭の中のゲームだからいいでしょ!」
話しかけられてよほど嬉しかったのか、さっきより楽しそうに話しかけてくる…し、着いてきた理由も話そうとしない…既に話しかけた事を後悔を感じる
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