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月讀と月 対 光と夜
箱庭の中はとても静かで、だけどどこか空っぽで安心と同時に恐怖を覚える…
そんな空気に呑まれないよう、静かに息を吸ってホログラムを展開する。
『シミュレーション開始』
俺はホログラムで身を隠し補助へとまわる。
共闘の月讀兄は俺のことを見えているが、気配だけで居場所が分かるのか一切視界へ映さないまま
俺の考えを汲んだ的確な配置にいる辺り、天才と言われるのも納得せざるを得ない。
「さて、私たちの準備は完了している。いつでもかかってくるがいいさ!」
月讀兄は能力をかけた『洗脳人形』を光や夜の動きにくい配置に動かしていく
「光いくぞ!!」
「はいさ!!」
「「粛清開始!!」」
光は、変化自在な創造武器で前衛に立ち、夜は静かに気配を消し後衛へと回る
「この機械人形つかってくれてるんだ!少し壊すのもったいないじゃん!」
「と、言いつつ躊躇いは全く無くなってるはないか。」
月讀兄とそんなことを話つつ、光は洗脳人形を手際よく壊していく
「ほう?成長したもんだ。」
2人の成長をずっと見てきている月讀兄は、感心したように、透かした表情で呟く。
そして不意に背後から光に襲いかかろうとする月讀の玩具を、夜の能力『赫糸』が能力を消しながら破壊しつつ、気配を消し冷静にアシストに回っている。
「これからも成長し続けるよ!」
そう言ってくぐり抜けた月讀に向かいナイフを突き立てる
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