第一章

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「恭太郎ーー!!!」 外から叫ぶと、 「庄助!おせぇじゃねえか。」 同い年くらいの男の子が出てくる。 ただ、俺とは違い、服も髪もボロボロだ。 俺の家も決して裕福な方ではないが、 恭太郎の家は見るからに貧しい。 幼い頃に両親は恭太郎を置いて出て行き、 それ以来何とか一人で生きているらしい。 兄弟については、深く聞いていない。 俺と恭太郎との出会いも、彼が餓死寸前で 道に倒れているところを俺が助けたと いうものだった。
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