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「はぁ〜あ、やっぱ一週間ぶりの麻由香の膝は落ち着くわぁ」
オレは、久しぶりに訪れた麻由香のアパートで、彼女に膝枕してもらいながら、彼女の顔を見上げて微笑んだ。
麻由香はオレにとって最高のオンナだ。
麻由香はオレの一つ歳上。
容姿は、世間的には見た目は“地味子”なのかもしれないけど、メイクをすれば可愛く変身するし、なにより性格が素晴らしい。
オレがどんなに麻由香のアパートに遅く訪ねても、他の予定とダブルブッキングになってデートの約束をリスケしても、いつも笑って許してくれる。
メッセージアプリの連絡がマメじゃなくても、怒らない。
既読無視は極力しないようにしてるけど、都合上未読無視をしてしまっても、俺の都合を慮ってくれてるので、それを問い詰めたりもしない。
そんな優しさを、彼女は持っている。
そしてベッドの上でも、ひたすらに従順だ。
もちろんオレも、そんな麻由香のために、オレなりの最高の愛情を、文字通り彼女に注いで、彼女に報いている。
この前、麻由香のアパートで晩御飯を食べて泊まっていく予定だったけど、急に出かける用事ができてしまい、麻由香の手料理を食べる前に出かけなきゃいけなくなったことがあった。
その時も麻由香は「いいよいいよ。今夜も急なお仕事なんだよね。仕方ないよ」と、笑って送り出してくれた。
そうは言ってても、去り際に「いつも急なお仕事で、大変だね」と言って少し寂しそうな表情を見せた麻由香に罪悪感いっぱいだったオレは、その翌晩、久しぶりに自分の部屋に帰る予定だったのを止めて、サプライズで麻由香の部屋に泊まりに行った。
麻由香の気持ちを繋ぎ止めるためには、時にはこんなサプライズも必要だ。
最初驚いき戸惑っていた彼女も、精一杯尽くすオレの様子に、最後はベッドの上で喜びの涙を流してくれたりもした。
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