307人が本棚に入れています
本棚に追加
ハンバーグに集中したら美味しすぎてペロッと平らげてしまった。うーむ、100gくらい増やしても全然余裕で食べられそう。
今度はビックサイズのハンバーグを食べることを心に決めてお会計へ。
「風夏ちゃん、もう払ってるから大丈夫だよ」
「え!?」
しかし、いつの間にか春臣さんが払ってくれていたらしい。そういえば春臣さん、食べ終わった後トイレに行ってたけどもしかしてその時?
全然気がつかなかった、こんなイケメンとお食事させてもらったんだからむしろ私が払わなきゃいけないのに!
だけど、春臣さんは頑としてお金を受け取ってくれなかった。
「春臣さん、ごちそうさまでした」
仕方なくお店を出た後に頭を下げる。顔を上げると春臣さんは納得のいかない顔をしていた。
「……春臣さん?」
「呼び捨てでいいよ」
「呼び捨てはちょっと……恐れ多いというか」
呼び捨てってハードル高くない?そもそも、こんなイケメンに馴れ馴れしくできない。
「そう?ならあだ名つけて」
あだ名?さらに難易度上がったんですけど。
「春臣くんで……」
「フツーだね」
「普通ですみません」
結局思いつかなくて普通に呼ばせてもらうことにした。苦笑いしながら謝ると春臣くんは眉間にシワを寄せた。
あれ、何か不快にさせること言っちゃったかな。
最初のコメントを投稿しよう!