消えずの火と第一の殺人

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「ニートさんは、すごく優秀な人に見えます。  コミュニケーション能力に問題があるようにも見えません。  なにかあって、此処に閉じこもったのだろうとすぐにわかりました」 「なるほど。  だが、ニートはコミュニケーション能力に問題はないかもしれないが、あのツラだから、すぐに問題起こすぞ。  勝手に惚れた女が大騒ぎしたり。  倖田なんて、イケメンで政治家だから、妙な女が寄ってこないよう、いろいろ立ち回ってるようだが。  ニートはモテてる自覚がないから、危機感ないしな」 「マグマさんは大丈夫なんですか?」 「俺がモテると思うのか?」 「はい。  頼りがいがありそうです」 「口説いてんのか……」  いいえ、とあっさり言うと、マグマは笑う。  実際、客観的に判断して、そう思っただけだ。
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