prologue by Miyuki

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小学校区は違ったが中学、高校は同じ。道場通いは小学校卒業までだけだった私たち高坂姉妹も含めて、年を追うごとに仲良くなった7人は、7人揃わなくてもどの顔ぶれで集まっても気が合うことが自慢の友人たち。 この数年は誰かの彼氏や彼女がここに加わることもあるオープンな仲間たちでもある。今、私たちのBFFは大志くんの彼女、内田七恵(うちだななえ)さんも加えた8人という状態が続いている。 明日は久しぶりに全員参加のバーベキューのはずだったけれど、お姉ちゃんが来られないから7人でということになる。 8人乗りの車で迎えに来ると大志くんからメッセージがあった通り、朝10過ぎには大河くん以外の乗った車が私と美冬を迎えに来た。 「おはよう、みんな~いい天気だね~」 「おはよ~お迎えありがとう」 私と美冬が2列目のシートに乗り込むと、3列目の瀧口兄妹、運転席と助手席の大志くんと七恵さんが口々に挨拶する。 「おはよ」「久しぶり~」「元気そうだな」 「「大河くんは?」」 「ははっ…また、美雪と美冬が声揃えてる」 「大河は蘭の様子見てから現地に来るってさ」 ふーん、大河くんはお姉ちゃんが好きなのかな?と感じることがある。けど、私と美冬の予測ではお姉ちゃんは大志くんが好き。お姉ちゃんはそんなこと一度も言わないけれど。
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