最終話『陰キャでも恋はできる!』

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最終話『陰キャでも恋はできる!』

「せーのっ!」「いただきま〜す!」そう言って食べ始めた。「うま〜!!」「マジでうまいね!!」「うん!美味しい!」そう言って食べていると「あ、子供達だ…!」とミルが言う「そっか。来てるのはうちらだけじゃないもんね!」「可愛らしいですね!」「うん!あ、川で遊んでる!」「いいな〜!」と思っていると「そうですね!ってあの子が溺れそうになってる!?」と。そう、川で遊んでた子が溺れそうになっていたのだ。「え!?とりあいず、先生を呼ぼう!」「でも、時間が!」「しょうがないって!早く行こ!」「…私が行きます!」そう覚悟を決めて、川に入ろうとしたとき!「あめちゃん!やめて!」「で、でも!助けなきゃ!」「じゃあ、僕が行く。」そう言って、樹くんは川の中に入っていった。そして、子供を助けた。 「はぁはぁ。」「大丈夫!?」「僕は大丈夫…!」「私のわがままでこんな事しなくていいのに…」「で、でも…あめちゃんが助けたいって言ってたから…」そう言って、前髪をかき分けたその時…!!「キャー!!」「かっこいい〜!」そんな声が聞こえてきた。確かに、前髪をかき分けた樹くんは誰から見てもイケメンだった。(樹くん、かっこよ…!!!)そう思っていると「ねぇねぇ〜私と一緒にあっちで食べよ〜」「え〜!樹くんは私とがいいよね〜?」さっきまでいじめていた女たちが騒ぎ始めた。「結構です…僕は班の人たちと食べるので…」「え〜!いいじゃ〜ん!」「え!?じゃあ、私とは一緒に食べるって事?」「それは…」「食べるってことだよね!!じゃあ、あんなブスは放っておいて、向こうに行こ!」そう女子たちが騒いでいると「ご、ごめんなさい…」と樹が言った。「は?」「僕は、その…好きな人がいるので…」と樹はいう。「え!?それ、本当に言ってるの!?」「は、はい…」(え…樹くんに好きな人なんかいたんだ…。まぁ、そうだよね。だって、高校生の男子だしね…)と私も思った。女子たちは「え〜ショック〜」「もう、あっちで食べる?」と言っていた。(はぁ。本当に、顔だけしか樹くんの事見てないんだな〜…)と思った。「ねぇねぇ!好きな人って誰?」「気になる〜!」すると、一部の女子が好きな人に興味を持ち始めた。「それは…」「それは!?」「アメチャン…」「何?」「だから…あめちゃん…」「え!?」思わず大声を出した。女子たちは「はあ!?あんなブスが好きなの!?バグってんじゃない!?」「あ!私達を避けるための嘘でしょ!」と言う。「嘘じゃない…本当…」「え!?」「じゃあ、もう一回言うね。」そう言って私の前に現れた。「あめちゃんが好き。」「…」「と言ってもあめちゃんは僕のこと好きじゃないよね…!」「そんなわけない…!私も樹くんの事…好き!」「え…!?」「本当だよ!」「じゃあ、その…付き合ってください…!!」「もちろんです…!」そう言うと「👏」「あめちゃ〜ん(泣)」「おめでと〜(泣)」とここたちが近寄ってきて、言ってくれた。「ここちゃん達〜!あ!メンちゃん達も!」「あめちゃ〜ん(泣)」「ついに、2人も…!(泣)」「そうですね!私も、こんな事になるとは…!」「うんうん(泣)」「あめちゃん!」「樹くん!?」「あのさ…僕たちってもう恋人って事だよね?」「たぶんそう…?」「よかったぁ…」「何が?」「だってさ!急に好きな人、誰?とか聞いてくるからさ〜!」「まぁまぁ。そのおかげで私達は付き合えたんですし!」「そうだね!」 陰キャ同士、いじめられてる同士が奇跡の恋人同士に! 2人は、いつまでも奇跡の恋人同士のままなのでした!
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