幸運で不運

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全ては筋書き通り。 時間をかける事で毒はより強力になる。 俺は上手くいきすぎているシナリオに高笑いしたい気持ちを抑えながら、代わりに絶叫に違い声を上げた。 店内にいる人間全員が俺へと視線を向ける。 俺は構わず胡桃を何度も何度も褒めた。 「よくやった。本当によくやった」 何も知らない胡桃は電話越しにありがとうと言葉を返していた。 お礼を言うのは俺の方だよ。
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