改めまして

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改めまして

あの衝撃的な出会いからはや数週間、本当に入部してくれた風大くんとの初部活 「いや〜 風太くんが入ってくれて良かった〜」 「そんなにですか?」 「男が二人しか居なかったからな。凪はそんなかもしれないけど俺は超助かってる」 別に女子ばっかでも困ることは無いと思うんだけど 「どうせ『女子ばっかでも困らないのに』とか考えてんだろ。お前とは違うんだよ。お前とは」 「ふーん?ま、なにはともあれこれからよろしくね!」 「こちらこそよろしくお願いします」 ーーーーーーーーーーーーーーーー うぬぅう.....画角がよろしく無いなぁ..... あっ 足引っ掛けて逆さになればいけそう! 「風太くーん ちょっと手伝ってくれない?」 「いいですよ 何をすれば?」 「そのへんに足引っ掛けるから支えててほしいんだけどだいじょぶそう?」 「大丈夫...ですけど危なくないですか?」 「へーきへーき でも風太くんが危なそうだったら足離しちゃっていいからね」 「はい.....」 む なんか心配そうにしてるけどまあ平気か 「よーしいくよー どっこいしょっと」 おお やっぱこの角度のほうがいいな! カシャ!カシャ!カシャ! 「いい感じだぁ」 「あっ!!凪!お前また変なことして!」 「伊織おかえり〜 早かったね」 「早かったねじゃねぇ!危ないだろ 腹も出てるし!」 ベチン! 「ぎゃう 痛った!やめるからお腹叩かないで!」 うぅお腹赤くなってる.... 「ふうた〜 伊織がいじめるぅ〜」 「いじめてねぇよ 風太も危なそうだったら先輩とか関係なく止める!わかったな?」 「はい...あの凪先輩はいつもこんなかんじなんですか?」 「いや、いつもはもうちょっと酷いな。こっちのことを考えないで強制参加させてくるからな。大丈夫か聞いてくるだけ進化してる」 当たり前だとも!大好きな後輩くんだからな! 「僕とてそれくらいはわきまえてるのだよ ふっふー」 「ふっふーじゃねえよ ほら帰るぞ」 「りょっかー」 「はい」 ーーーーーーーーーーーーーーー 「風太くんまたね〜 気をつけて〜」 「またな」 「はい、また来週の部活で」 ふぅ 「はーーー」 「お前さ 何でそんなにテンション高いの?普段はもっと落ち着いてるだろ」 むー?なかなかに鋭いな此奴 「別に楽しい人と楽しいことをしてるのにわざわざテンション下げる必要もないでしょ」 「へー 俺はてっきりお前が風太に一目惚れしてかまってほしいのかと思ってたわ」 「出た。ちょっと仲が良いだけで好き合ってるって持て囃すクソガキの思考」 「クソガキは言いすぎだろ」 「そもそもねぇ… 好きというか恋愛という存在自体いまいち理解できなんだよね」 「ふーん てっきりお前風太のことが好きだからあんなにかまってるのかと思ったけど」 「いやいや、確かに女の人は好きにならないとは言ったけどさ」 「だからって男が好きというわけじゃないし」 そもそも人間に対する「好き」は良くわからないからな〜 「あと君に僕のことを話したのは君を信用信頼してのことだけど風太くんには言わないでね?」 「本当はただのメンタルよわよわ野郎とか知ったら面倒くさいでしょ」 「はいはい(お前の態度は完全に好きって言ってるようなもんだけどな それにあいつも)」 「んっ?なんか言った?」 「いや別に 帰るぞ〜」 伊織が話し始めたのに.....まぁいっか
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