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prologue
私、吉岡千晴は、来月結婚します!
結婚前にちょっと会おうよってことになり、親友の樋口茉莉とカフェでゆっくりしていた。
「千晴がとうとう結婚ねぇ……。なんか、いろいろあったね」
茉莉はアイスティーにシロップを入れて、ストローでクルクル混ぜた。氷がぶつかってカランと澄んだ音を立てた。
「本当だね。こんな日が来るとはねぇ……」
私はいつもコーヒーはブラック。昔はミルクとシロップも入れていたんだけど、右京の影響でブラックを飲むようになった。
右京は年下の私に、いろんな世界を見せてくれた。
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