5話

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5話

あんな事があったけど長続きはしなかった。 付き合って、仲良くデートして、別れた。 どうやらあの男性に別の好きな人ができたらしい。 「また1つ、生きる意味を失った。」 「何が俺がオマエを守るだよ。嘘っぱち、憎いなぁ。殺したい…」 もはや鬱というかヤンデレになりかけている様子だった。 首吊って楽になるか… すかさず棚から紐を取り出し輪を作るように縛る。それを天井から吊るし、台に上がって輪を首にかけて完了。台を蹴飛ばし、あとは死ぬのを待つだけ。 (これで死ねたら…もう終わっちゃうんだ。) ____まぁ、死ねないんだけどね。 私は紐を解こうと努力した。 「ウガッ、結局私はダメダメなんだよ、だから…だから…死なせてくださいァァァい。」 自然と出る涙には思い出がこもっていた。 嬉しさ、悲しさ、苦しさ、痛み、愛する人などが消えていく、そして染み込んでいく。 ピンポーン いきなりのことで少しびっくりする。 宅急便か?ウーバーイーツは頼んでないぞ? 「すいません、どなたかいらっしゃいますか?」 あまりたよりない声に覚えがある。 恐る恐るドアを開ける。 「こっこんにちはっ!あの!いっ、命の恩人さん!」 あれ?背が小さいし見覚えがない…? 「ちーっす!えぇ〜っと?名前おしえてヨ♪」 え、えぇ? 「有坂 美咲です…その、えっと…まさか本当に来るとは思いませんでした…」 「なんで?いいじゃん!恩人さんにはお礼が必須やろ?あっ、コイツ?コイツは妹の有島 香里(かおり)。」 開けてから出てきた元気な声は妹さんだったっのか。彼女は有島 美月、まぁなんて言うんだろうね…知り合った? 帰る時に私の家を確認したいって言ってたからそれでおぼえたのかな? 「どうぞ上がってください。」 「あいよー☆」 呑気だな。 「うっひょ〜めっちゃ綺麗やん…?この上から吊るしてるのって……」 っ!そういえば確かこの人って私のこと殺したんじゃなかったっけ?でも今私…ん?ん?どゆこと? 「へぇ〜、生き返るのってホントなんだぁ。」 え? 「お姉ちゃん?何何?どうしたの?」 香里ちゃんが美月の方に行った時に真実がわかった。 「お姉ちゃん?ねーえ。?」 難なく美月の身体を香里ちゃんはすり抜ける。 「どうゆうこと…あなたは一体だれ?」 「死にたいんだって願い、叶えられないね。アティシだってあんたに殺されたんだよ。」 ……ハハ。 「薄々思ってたんだよ、でもあまりにもだったからよく覚えてないや〜」 そう、美月と言う名前の女性は私がいじめた同級生だ。 「んで、死なせない理由ってナニ?これってアンタの呪い?」 「解釈が早くて助かるわ、えぇそうよ。」 「もしかして『殺したい』?」 彼女はカッターを持って言った 「えぇ、そうね。でも殺せないわ。」 そう言ってカッターを捨てた。 「どうして?」 「今も殺したいほど憎いわ。でも苦痛を味わえる。そうでしょ?」 くっ、でっでも成仏すればこっちのもんだよ… 「ちなみにあなたが死ぬまで帰れないカラ。ずっと一緒ね♡」 気味の悪い笑顔を浮かべて私の中へ入っていった。 「なんで!?なんでなの!!あなたがブスだから悪いのよ。全部そうよ!!」 「どうしたの?!だっ大丈夫ですか!」 そうだ、いいこと思いついた。 「ねぇ香里ちゃん。美味しいお菓子があるの。食べる?」 そうよ、絶望返しとして妹であるこの子を殺せばいいのよ。 「じゃあ待っててね」 結構可愛いロリっ子だけどこれもあののせいだから。 私は静かに紐を持ちながら恐る恐る近づく。 「ふふふ、ごめんね?」 後ろから一気に首をグッと引っ掛け、ひっぱり、殺すことに成功した。 しばらくして目を開けた。 薄暗く、狭い部屋にいた。 「ここは?」 そう、私は逮捕された。狭い牢獄で一生死ねない生活を私は繰り返す事になった。 作者から 最後まで読んでいただき誠にありがとうございました。 これからは日常探偵メリーにもどり、また続きを書くために信念します。 これからもよろしくお願いしますm(_ _)m ( •8• ) Thank you!
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