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062:現状報告
さて、俺はこの世界で骨を埋める事を決めた。それはエリスと付き合うと決めたことで明確にした。たとえ帰る方法があったとしても、彼女をこちらにおいて誰も待っていないであろう日本に帰るということはない。
ただ懸念があるとすれば日本にいる息子だ。養育費を払えないのが申し訳なく感じている。いちおうすでに妻の方は再婚しているし、生活には困らないはずだが、それでもだ。
まぁ7年後には保険金が入るだろうから、それで許してもらおう。ってか許してくれ。お父さんだって一人の人間だ。幸せになるチャンスが有るのならモノにしたい。
と言う感じなので帰る方法を探す必要性はなくなったが、ただハルの方は違う。ジャックと付き合ってはいるが、一定の距離は置いているようだ。
まぁまだ若いからな。いろんな選択肢を残しておいていいと思う。
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始まりの月である1月のほとんどを剣を振って過ごした。実際に狩りにも行ってオオカミやゴブリンを剣で斬れる程度にはなった。身のこなしはどうしてもおぼつかないが。
「まぁいいだろう。少なくてもこれで時間は稼いでもらえるはずだ」
ラーダから合格をもらった。ちなみに剣は刃渡り60センチ。持ち手も含めると70センチほどの直剣を使用している。
冬が終わる月である2月には、再び狩りを始める。それも中頃になると人々の往来が増え始めた。さて現在の俺とハルのレベルとかスキルとかはこうなっている。
加瀬のレベル26・・・9ポイント
異世界言語=1
読み書き=1
年齢=-2歳
キャッシュ=2回
索敵=3
銃の静音性=2
銃の威力=2
銃の反動軽減=2
弾倉数アップ=1
格納=1
剣
ハルはこんな感じ。
ハルのレベル24・・・8ポイント
異世界言語=1
格納=1
銃の反動軽減=2
弾丸の汎用性アップ=2
銃の静音性=2
銃の威力=1
光属性魔法=1
魔力=1
魔力制御=1
キャッシュ=2回
読み書き
剣
1つ分かったことがある。
剣のスキルを自力で覚えたことでレベルが上がりポイントが増えた。ポイントを消費しないで自ら学び、自らスキルを身につけることは、それだけでレベルが上がるということだ。ハルにいたっては読み書きも自力で覚えたので、それだけでレベルが2上がっていたのだ。
さて、現状の報告は以上かな。
2月も終わりごろになれば雪が溶け移動の季節だ。この春から夏。秋にかけてはダンジョンに行く予定になっている。この辺ではレベル上げが難しくなってきたからな。
それにラーダは、俺たちに護衛の仕事を教えたいそうだ。
「色々出来るようになって損することはねぇだろ」
だってさ。
なのでダンジョン都市の途中までは馬車での移動となる。
今から憂鬱だ。
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