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優香が篤くんのいる立花科学に出向になり、気軽にランチや休みのお出かけに行けなくなった。
そんなある日、ひとり暇なので鎌倉駅周辺を散策していてると目の前にあの頃よりさらにカッコよく大人の男性にはなっているが、あの頃の面影が残る篤くんを見つけた。
「篤くん?」
「音羽…久しぶりだな。」
優しい笑顔は変わらない。
「篤くんは、本社だと思ったからIDに入ったのにいないんですもの…
優香から子会社にいるって聞いて、びっくりしたのよ。
えっと…そちらは?」
篤と一緒に立ち止まり、横にいるのが連れだとわかって尋ねた。
「俺の彼女。」
頭が真っ白になる。
彼女作らないで、私が帰ってくるの待っていてくれたんじゃないの?
「篤くん、私は彼女じゃなかったかしら?」
信じられなくて、篤くんに聞いていた。
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