1

6/10
前へ
/262ページ
次へ
「屋敷さん、何回目? こんなに店舗の店長泣かせたら、また辞めちゃうでしょ?」 3日前に店舗の店長と打ち合わせした際、また泣かせてしまった・・・。 でも・・・ 「私は何も間違ったことは言ってないわ。」 「屋敷さんのそういう態度が、怖いと思う人には怖いから。」 「それは、私がいけないんですか?私だけが? 店長にも言いましたか? そういう心の弱さが、店舗の売上に反映しているって。」 私の言葉に、部長が溜め息を吐き天井を見上げた。 「言いたいことは分かる。でも、態度も言い方も悪い。 そんなんじゃ、他の店舗の店長ともいずれ衝突する。 屋敷さん自体の能力は高い。 だから、あとは屋敷さんがどれだけ上手く店長との信頼関係を築けるかが、今後の課題。」 言いたいことは他にもあったけど、ハッキリと指摘され・・・ 私にも問題があることは、分かりすぎるくらい、分かった。 「うちはランジェリー会社。 女の子の社員がどうしても多い。 その子達とどう上手くやっていくか、よく考えて。」 「はい・・・。」 両手を強く握り締めた・・・。
/262ページ

最初のコメントを投稿しよう!

419人が本棚に入れています
本棚に追加