男バス

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 こっちはCのリキ以外全て身長では勝るとか……そんなのはきっとハンデでも何でもない。  それぞれポジションにはついているが、さお先輩、モト先輩、ソウ先輩はPGで、三人の判断力もパス回しの技術もドリブル、シュートに至るまで……これまで何度もその差は味わってきている。  悔しいことにここにいる四人のPGの中では俺が一番能力が低い。  だが、部活じゃないと言ってもうまいプレーヤーとバスケができるなんて貴重なことだ。 「セイ!気張りすぎ!」  カクンと後ろから膝を入れられてバランスを崩した。  振り返るとトモがニヤニヤと笑っている。 「今日は特に!楽しくやんの!な?」  言いながらリキとヨッシーの間に入ってそれぞれの背中に腕を回した。  ダイもリキの背に腕を回すと反対の腕を俺の肩に回す。 「右腕は肩より上には上がらないのでご迷惑おかけしますが……」  まだ少し戸惑ったようなヨッシーを見上げて俺もその背に腕を回した。 「楽しく、ケガなくな!でも、シュートには拘るぞ!」  輪になって口を開くとみんながそれぞれ笑う。 「なー!俺らマジで久々だからこっちボールでスタートな!あと、時間も五分で!体力保たねぇから!」  リョウ先輩が叫んで、仕方なく了承した。 「来てすぐにゲームなのね」  笑いながらボールをもらったさお先輩だが、ドリブルをした瞬間にスッと雰囲気が変わって俺も集中する。  
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