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再びのキス
不満そうだったけど「ふっ」と鼻で笑われた
「俺は好きか嫌いかで聞いてるのに普通って笑」
それを言われた瞬間『やってしまった〜』と心の中で叫んだ
頭悪いのがバレちゃう…。
てか、バラちゃったか…。
好きか嫌いかと問われて普通って言うやついないよ!もう、僕のバカ〜
自分で自分を叱っていると、急に顎を持ち上げられた
顎を持ち上げられた瞬間「ふぇ?」と間抜けな声が出てしまった
運命の番さんの真っ黒な瞳が僕の茶色っぽい瞳と合った。そして、獲物を捉えるかのように鋭い目付きに変わり、「可愛い。食べちゃいたい」と言ってきた
「・ ・ ・」
一瞬何言ってるか分からなかったけど、脳内で3回ほどリピートしてようやくわかった
みるみる顔が赤くなり、脳みそが沸騰しそうだった
うんうんと脳内で首を左右に振りこんなに手馴れてるんだから他の人にもやってるはず…。
優!騙されちゃダメ!
この人は何人もの人を愛人にして番って殺そうとしてる、魔物!
こんな魔物信じちゃダメだよ!優!
例え、運命の番でも、騙して殺すとかありそうだし…。
さっきの『ふっ』って笑う感じも魔物そのもの
というか、魔王だよ!
このお店潰すとかさっき言ってたし…。
そんなことを考えていると、突然キスされた
驚きで、目を瞑ることを忘れ目を大きく見開いた
舌が絡み合う激しいキス…。
「んふっ、ちょっ…。 ちゅっ」
快楽が少しづつ感じられる
優はまだキスをするのが2回目だぎこちない感じもあるが、運命の番のサーポトで何とか上手いキスができている
優はここでやっと目を瞑ることを思い出し即座に目を瞑った
息が苦しい…。そう思いながらも、頭の後頭部を抑えられ逃がしてくれそうにない
優はされるがまま状態だった
そして、激しかったキスがようやく離れた
頭がぼーっとして何にも考えれない
ただ、運命の番さんを見ているだけ
そして、僕は余韻か何かで立てなくなってそのまま地べたに座り込んだ
そして、自然と僕の手が唇に触れる
子供の頃に思ってたキスとは違う大人のキス…。
運命の番さんが本気を出したらキスでイッてしまいそうな程、濃厚だった
やみつきになってしまいそう…。
僕が余韻に浸っていると運命の番さんは屈んで僕をお姫様抱っこした
運命の番さんは僕の体を持ち上げられるほど、筋肉がある。だから簡単に僕を持ち上げられた
そして、運命の番さんは「キスがとろけてしまいそうでしたか?優お嬢様」と言ってきた
お、お嬢様じゃないし!
き、キスはとろけてしまいそうだったけど…。
って、かァァァ///
もう1度あの濃厚なキスを思い出してしまい顔が赤くなった
まだ、返事をしてないのに「それは良かったです。このかわいいお顔が茹でダコみたいに赤くなっていますからね」と言われた
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