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颯真編 第五話
案内された部屋に入ると客を迎えるにはなんとも質素な感じの部屋だった
クソからソファーに案内されたので仕方なく座る
このクソと話している暇は無い。だから<ソファーに座って腰を下ろして体制を整えた後に
「優を買いたい」と単刀直入に言った
あのクソの目はなんとも輝いており、どうせ金が欲しいんだろうな
ま、その金も結局は俺の元に来るんだがな
そう思ったら、笑えて仕方がない
だが、優の目の前だ。しっかりしなくてはならないなそう思ったが笑いをこらえるのに必死だった
平然を装って「金輪際、優に近ずいて欲しくない。手切れ金だ」と淡々とクソに伝え
た
「金は2000万で手を打とう」
優はもっと高いと思うが、一度は糞にわたる金だ、そんなに高くはしたくない
すると、黙って聞いていた優が焦ったように「そ、そんな価値、僕にないですよ」言った
そんな価値とは……、もっと上げて欲しいのか……。だが、この金は優に全額あげれない。クソが全額持っていってしまう
あっ……、優が喋ったことで思い出したが
優の意見を聞いていなかった
もちろん、優は、「うん!」と元気よく答えてくれるなと思い聞いてみることにした「そういえば、優の意見を聞いていなかった」
「優は、俺と同居や、夜の行為をするのは嫌か?」
「えっ!?あっ、うん~」
少し戸惑いながらも、考えてくれているようだった
俺としては即座に「うん!」と言って欲しかったが
まぁいい、答えは一つだけだ
そう意気込んでみたが「嫌じゃないんですけど、迷惑かかっちゃうから…。」と申し訳なさそうに言った
迷惑!?なんだそれは!クソが家に居候するなら大迷惑で殺しそうになるが、優ならむしろ大歓迎だ!
だから優しく「迷惑なんてものは無い」と言ったが「で、でも」と回答をしぶらせている
これもクソのせいだ
お前がなにか吹き込んだんだろ!
あぁ、許せねぇ
お前を地獄のそこへ追いやってやる
なにが、おめがお引き取りサービスだ
ただの犯罪だろ
もういい「わかった、お前100万で手切れ金だ」
「優が手に入らないんだったらお前に支払う価値は無い」
手切れ金100万なんてお前に払いたくは無いが、優がこの仕事を続けてもらっても困る
そしてクソは慌てだしたように「えっ!?あっ、そんなことを言わないでください。優もなんとか言ったらどうなんだ?」と今度は優にに投げ捨て
優を見ると困惑している様子だった
だが「俺は優の意志を尊重する」などと気持ち悪い感じで言ってきた
もう堪忍袋の尾が切れた
「優を気安く呼ぶな」
「殺すぞ」とまだ優しめに行ったつもりだったが、クソの肩が小刻みに震えている
ハッ、いい気味だ
事の重大さにようやくわかったのか「そ、それだけは…。」と泣き寝入りしてきた
俺は追い打ちをかけるように「ならば、100万で手切れ金だ。優はこの仕事を辞める」言った
クソのことで苛立ちが増し、優のことまで考えれず「いいな?」と鬼の形相で言ってしまった
優はまるで怖いものを見たかのように「は、はい」と小さく声をあげた
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