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願い
そして、過去も、今も全てを話した
優の過去は両親は事故で亡くなって、親戚中をタライ回しされ、あまり良くない家庭に引き取られた
暴言は日常茶飯事、ご飯だってろくに貰えない
そして、出ていけと言われた
オメガという、第二の性を持っているせいで仕事は長く続かなかった
どこに行っても、いじめられて自分に自信が無くなっていた
それでも、なんとかここのお店を見つけ、一生懸命に働いている
だけど、自分は気味が悪いからお客さんはつかないし、従業員には好かれない
やめようとも思ったけど、働く場所がないからここで仕方なく働いている時に運命の番にであった
と話した
「気味悪いでしょ?自分でもわかってるんです」と涙を堪えながら言う
「それでも、お金は無いし、髪を切りたくても美容院に行くお金もない」
「ごめんなさい。こんな貧乏人が運命の番で」
そしたら「優のこと気味悪いなんて思わん。金ならいくらでもやる。だからその涙を止めてくれ。優の笑顔が見たい」そう言って、手で涙を拭いて僕の髪をあげておでこにキスをした
でも、いくらでもやるってことは相当なお金を持っている。すると、名家のパイプが必要になってくる
要は契約結婚
それが最も重要になってくること
こんな名家でもない落ちぶれた人間が番っていい存在じゃないの
僕は1度、運命の番に会えただけでいい。それだけでいい
何も望まない
けど
ちゃんと掃除もする
ちゃんとご飯も我慢する
ちゃんと人助けする
お金ないけど募金する
ちゃんとする
おにぎりも2個食べたいけど1個に我慢する
なんでもするから
頑張るから
だから
だから
お願いします。神様
この瞬間だけ、この一瞬だけでいい。
僕のことを思って欲しい
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