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お金
掃除をしていた僕もあまり、入ることがなかった事務室
少し豪華な部屋みたいだった
店長から座ってくださいと言われたので、運命の番さんの隣に座る
そして、運命の番さんが口を開く「優を買いたい」
か、買う?
「金輪際、優に近ずいて欲しくない。手切れ金だ」
「金は2000万で手を打とう」
2、2000万
「そ、そんな価値、僕にないですよ」
そう言うと、店長がそんなことを言うなという顔でこっちを睨みつけてくる
「そういえば、優の意見を聞いていなかった」
「優は、俺と同居や、夜の行為をするのは嫌か?」
「えっ!?あっ、うん~」
単刀直入すぎてびっくりした
ぼ、僕は別にいいんだけど…。
運命の番さんはじっとこちらを見て答えを待ってる
嫌じゃないと言えと言わんばかりの顔
この人に迷惑がかかるなら辞めておいた方が言いけれど
こ、断る?
同居となるとやっぱり迷惑かけてしまうし…。それに僕に2000万の大金を払う価値がないと思うんだけど…。
「嫌じゃないんですけど、迷惑かかっちゃうから…。」
「迷惑なんてものは無い」
「で、でも」
「わかった、お前100万で手切れ金だ」
「優が手に入らないんだったらお前に支払う価値は無い」
「えっ!?あっ、そんなことを言わないでください。優もなんとか言ったらどうなんだ?」と店長から言われた
どうもこうも…。と言おうとした瞬間、運命の番さんが「俺は優の意志を尊重する。おい、お前」と店長に向かって指を指し
「優を気安く呼ぶな」
「殺すぞ」とドスの効いた声で言った
空気は凍り、店長は震え出した
「そ、それだけは…。」
「ならば、100万で手切れ金だ。優はこの仕事を辞める」
「いいな?」
勢いで言われ「は、はい」と答えてしまった
そして、100万が店長の手に渡り、僕は仕事を辞めた
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