【限定解除!?】6.寂しくて落ち込んで死んじゃうぐらい、好き

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「あまやん、危なかったな」  朝から隣で伸びている親友を見、哉有が笑ってペットボトルを差し出した。  そういう自分だって、起こしてもらわなければアウトだったのだ。 「悪い、サンキュ」  私的理由で2回休むと、それだけで単位がもらえなくなるというオソロシイ授業。天笠は既に一度寝過ごして休んでいるので次がない。 「あまやん、今日、車?」 「米、水?運んでやるよ」 「米。今朝見たら全然なくて。店がちょっと遠くてさ。ありがと。じゃあ、おいしいスコーン奢る」 「何それ?」  見た目と違い、天笠は甘党なのだ。  コンビニスイーツの新作は、友だちのなかでは常に一番で味見をしている。
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