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「美咲さんに教えてもらった店で、めちゃくちゃおいしいとこがあるんだ。特にいちごのやつがオイシイ。いつも女の子でいっぱいなんだけど。美咲さんも教えてあげればって言ってたし」
「あの人が?」
「うん。さんちゃんも絶対に好きだと思う」
「お前が言うなら、間違いないよな」
そう。こいつを味方にしておくと、恐らく良いことはあっても悪いことにはならなさそう。美咲も天笠も似たような感覚を持っている。
多分、そういうことだろう。
「へー。教えて」
出欠登録が厳しい割には退屈な講義を終えると、こんなに可愛くM47を履いちゃう美少女(笑)と、何だか小洒落た野獣は連れ立ってキャンパスを後にした。
駐車場に向かって歩きつつ。
「しっかしお前、よくそんな(ぴったりな)サイズのやつがあったな」
「これ(M47)?」
「うん」
「店にはいいサイズのがなかったんだけど。いいなーって言ってたら、何日かあとに、美咲さんが買ってきてくれた」
「…………」
いやそれ。生地も形もホンモノだけど。絶対特注だわ。本人連れて行かずに、そんだけ絶妙なバランスの作らせるか。
すげーーーー、愛されてるな。お前。
「…なに、あまやん」
「何でもねえ」
天笠が少ーしだけ(?)美咲に恐怖感を抱いたのは、当然のことかもしれない。
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