【限定解除!?】8.やる気になったかもしれない

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「小柄で可愛いけど、確かに声は男性よね。でも、都和さんがただの男性を相手にするとは思えないもの。……どうやって取り入ったの?男性同士での夜って、そんなにいいものなの?」  哉有の瞳が、半分瞼に隠れた。 「少なくとも、あなたはそんなに裕福なお家の出身ではないように思うけど」  否定はしませんよ。 「都和さんの妻にふさわしいのは、ある程度の資産を含めた家柄と、相応の教育と、品格でしょう」  確かに、それも正しいですが。 「都和さんはこれからどんどん立派になられる方だから、公私ともに支えられるような」  く、と思わず哉有は笑ってしまった。 「何?失礼ね」  哉有はかた、と椅子を押すと立ち上がった。 「自分の都合で人を引き止めて名乗りもせずに言いたい放題の、あなたのどこに品格があるのか、ぜひお聞きしたいですね」  ぴ。 「……え?」  哉有がスマホの録音停止ボタンを押すと、相手は明らかに怯んだ。 「それ」 「何ですか?」 「失礼よ」
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